BTC→BNB→10SETで10SETを購入したら、10SETサイトにて10SETの残高が0のままinsufficient fundsと表示されてしまう件の対処

仮想通貨、10SET(TENSET)のメモです。
ネットワーク周りにハマったのでネットワークの整理を含みます。

やりたかったこと

こちらのEverdomeのプレセールに参加するためです。
参加権利は、10SET 3571*1を一年間ロックする必要があります。

日本円での直接購入はできませんが、この時の価格で120万円くらい必要でした。
こちらのサイトの10SETからJPYへのコンバーターに、3571を入れて算出しました。
実際には送金手数料などでもう少しかかるため余裕を持っておく必要があります。
coinmarketcap.com

前提

10SETとは

仮想通貨の一つで、ホワイトペーパーは日本語に翻訳されているものを読むことができます。
https://tenset.io/wp-content/uploads/2021/03/WHITEPAPER_JP_3.1.1.pdf

ロードマップの詳細や細かい点はいろいろ気になりますが、そのものの機能が面白いのに加え、
こちらの仮想通貨を使ってICOのプレセールに参加できる権利が与えられるのがポイントです。

ネットワーク

前提として10SETのネットワークは以下のような種類があり、10SETはBEP20, ERC20に対応しています。

  • BEP2 = Binance Chain
  • BEP20 = Binance Smart Chain(BSC)
  • ERC20 = Ethereum
10SETの購入が可能な場所

以下の取引所に上場しています。
・Uniswap
・Gate.io
・Decoin
・LBank
・BitMart
・ZT
・PancakeSwap

購入方法

私が行ったやり方です。ETHを使ったほうが簡単だったと思います。
当初Uniswapで考えていましたが、スワップ(交換)先に10SETを表示させることができず*2、唯一できたPancakeSwapが候補となりました。
ここからは逆算になりますが、PanbakeSwapで交換元になりうる仮想通貨にBTCなどはありません。ETHがありますがネットワークの理解に不安があったため候補から外しました。
馴染みのあるBNBを候補にしました。
BNBは日本円で購入することができず*3、ここでもBNBに交換するためのBTCなどが必要になります。
整理すると以下になります。

・日本円→BTC→BNB→10SET

もしETHでやる場合は、BNBを介さず直接10SETに交換できるので以下
・日本円→TTH→10SET


実際の購入手順

私の行ったやり方を書きます。
1. 国内取引所に日本円を入金して、BTCを購入します。0.25BTCくらい購入しました。
2. safepalウォレットのBTC(BEP20)の「受け取る」に表示されたアドレスをコピー*4
3. 国内取引所のBTCを「出金」し、出金先に先ほどコピーしたアドレスに指定します。
4. 送金完了まで待ちます(20分程度)
5. ウォレットにてBTCが反映されたら、safepal内のSWAPにてBTC→BNBを行います。
6. 交換完了まで待ちます(20〜1時間)
7. ウォレットにてBNBが反映されたら、PancakeSwapへウォレットを接続します。
8. PancakeSwapのSWAP画面にて交換通過を選択しますが、10SETは検索しても出てきませんので、コントラクトアドレスを「0x1f64fdad335ed784898effb5ce22d54d8f432523」を検索窓に打ち込みます。*5


9. 少し待つと10SETが表示されるはずですがされません。これは未だに理由が分かりませんが通信状態がよくなかったかも知れません。
10. 二進も三進もいかないので、safepalに戻り、ウォレットの追加から同じアドレスを入力します。safepalでも10SETの残高を表示するためにこの追加作業が必要です。
11. こちらは表示され追加できたので、アドレスに間違いはなさそう。PancakeSwapに戻って検索したらなぜか10SETが表示されました。
12. BNB→10SETに指定して、10SETの方の入力欄に3700を入力し交換します。*6
13. こちらはすぐに交換されました。ウォレットに戻ると残高が反映されています。
14. いよいよ10SETをサブスクライブに使います。
15. ブラウザを開き、TENSETのサイトから「GEMS」>「SUBSCRIBE」を選択します。
tenset.io

16. ウォレットを接続しますが、10SETの残高が0のままです。insufficient fundsと表示されています。
実はウォレット接続時によく見ず「同意」したのですが、ネットワークのデフォルトがETHでした。
10SET(BEP20)は持っていますが, 10SET(ERC20)は持っていません。ETHで接続してしまったために10SET(ERC20)の残高が出ています。
safepalでネットワークの切り替えを探しましたがそれらしいものはなく、ちょっと困ってしまいました。(そもそも今何のネットワークに繋いでいるかもわからないので原因追及に時間もかかりました)
TENSETはブラウザで開いておりウォレットの切断はできますが、再度接続時はキャッシュが使われているのかネットワークの選択画面は出ません。
f:id:c3drive:20211231045820j:plain
17. 結局どうしたのかというと、ブラウザ(Chrome)の「設定」>「プライバシーとセキュリティ」>「閲覧履歴データの削除」から「データを削除」しました。
safepalの設定にもブラウザキャッシュの削除があるのですが、押下しても挙動は変わりませんでした。
f:id:c3drive:20211231045823j:plain
18. データ削除後、TENSETのサイトにてウォレットを接続したところ、ネットワークの選択画面が表示されました。今度は間違いなくBSCを選択します。
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19. 「GEMS」>「SUBSCRIBE」を開くと残高が反映されています!
20. そのままlockを承認し無事完了しました。Everdomeのプレセールまでこのまま放置します。

追伸

safepalのネットワークですが、めちゃくちゃ簡単に変えられました。
f:id:c3drive:20220108124003j:plain

おわりに

こちらの件は、ETHネットワークにて10SET(ERC20)で保持している人はデフォルトネットワークがETHのためほとんど発生していないようですが、同じようにBSCで接続してしまっていた人を何人か確認。
ETHでよく使われているmetamaskはネットワーク切り替えがわかりやすいため解決事例も見つかりましたが、
最近BSCに対応したためか、かつsafepalでBSCを利用して10SETを購入してネットワークの接続を間違えた方は探しても見つからず、解決に時間がかかってしまいました。
使っているのがsafepalというスマホのみで使えるウォレットなので、TENSETの提供しているブリッジ*7も使えませんでした。
今回は、交換せずともネットワークの切り替えができればよかったので、余計な手数料を払ってブリッジすることがなく結果的に良かったですが。

*1:3500+手数料です。これは12/31時点。日が経つごとに量は増えていきますので早く参加した方はもっと少ない量で済んでいます

*2:Ethの取引所にBSCのアドレスを入力していたのが原因

*3:手数料がものすごくかかりますがクレジットカードでバイナンスやsafepalで購入できるようですが手数料がマシなバイナンスでクレジットが拒否されており、すんなりいくイメージがない

*4:以前に同じことをしている場合、履歴が残っていますが、BTCのアドレスは定期的に変わるため履歴とコピーしたアドレスが違っている可能性あり。古いアドレスでも問題ないようですが試す気にはなりません。

*5:当初は意識していませんでしたがBSCのアドレスですのでEthネットの取引所(PancakeSwap以外)を使う方はこのアドレスではダメです

*6:レート変動や手数料により必要である3571ジャストにしてしまうと交換後通貨が足りなくなりますので多めに入れます

*7:10SETそのものをERC20からBEP20で交換できる。逆も可能